「来週の懇親会、司会をお願いできるかな?」
上司からの突然の指名に、胃がキリキリしている幹事の方も多いのではないでしょうか?
懇親会は、社員同士のコミュニケーションを深めたり、プロジェクトのキックオフを盛り上げたりする重要な場です。特に、部署や職種、拠点をまたいだメンバーが集まる懇親会では、「普段あまり話さない人同士が自然に会話できるか」が成功のカギになります。普段はチャットでしか会話しないメンバーや、別プロジェクトの人と「顔と名前が一致する」横のつながりを作る貴重な機会でもあります。
しかし、その成否の8割は「司会(MC)」にかかっていると言っても過言ではありません。
実は、社内イベントに関するアンケート調査によると、参加者が「満足度が低い」と感じる最大の要因は「ダラダラとした進行」と「一部の人しか盛り上がらない内輪ノリ」にあるというデータがあります。
逆に言えば、「スムーズな司会進行」と「全員参加型の仕掛け」さえ押さえれば、あなたの評価はうなぎ登りです。
この記事では、初めて懇親会の司会を任された方でも失敗しないための進行の鉄則・そのまま使える司会台本・挨拶の例文・盛り上がるゲームの入れ方を5つのステップで解説します。
1. 懇親会の司会が押さえるべき役割と基本のタイムスケジュール
まず、司会者が担うべき役割を明確にしましょう。単に「次は〇〇さんです」と紹介するだけが仕事ではありません。
司会の三大役割は以下の通りです。
タイムキーパー: 限られた時間内で会を収める(最重要)
雰囲気づくり: 参加者の緊張をほぐし、話しやすい空気を作る
トラブル対応: 機材トラブルや急な変更に冷静に対処する
特に重要なのがタイムマネジメントです。以下に、一般的な2時間の懇親会のタイムスケジュール例を示します。
基本の進行フロー(120分)
開会・挨拶(5分): 趣旨説明と開会宣言
乾杯(5分): 役職者による乾杯の発声
歓談・食事(30分): しばらく自由に食事を楽しんでもらう
アイスブレイク・自己紹介(20分): 場の空気を温める
ゲーム・余興(40分): 会のメインイベント
結果発表・表彰(10分): ゲームの順位発表
締め・閉会(10分): 締めの挨拶と解散のアナウンス
この流れを頭に入れ、各セクションで「何分押しているか」を常に確認するのがプロの司会術です。
開会・締めの挨拶 司会例文
✅ 開会の挨拶(例文)
「皆さん、本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます!本日司会を務めます、〇〇部の△△です。今日は普段なかなかお話しする機会のない方々とも交流を深められる場にしたいと思います。お酒が入る方もいらっしゃると思いますので、くれぐれも飲み過ぎにはご注意ください。それでは、2時間という短い時間ですが、楽しんでいきましょう!」
✅ 締めの挨拶(例文)
「皆さん、あっという間でしたが、そろそろお時間となりました。今日お話しした方、初めて顔と名前が一致した方、ぜひ明日からのコミュニケーションにつなげてください。本日はありがとうございました!」
座席・グルーピングで“横のつながり”をデザインする
懇親会の成否は、実はゲームだけでなく「誰と誰を同じテーブルにするか」にもかなり依存します。特に「横のつながり」を作りたい懇親会では、座席のシャッフルが重要です。
グルーピングのコツ:
同じ部署を固めず、部署シャッフルで座席を決める
新卒・中途・拠点をまんべんなく混ぜる
入社年次や役職のバランスも考慮する
開始30分後に「席替えタイム」を設けると、さらに交流が広がる
2. 場の空気を温める「アイスブレイク・自己紹介」の技術
乾杯直後はまだ参加者に緊張感が残っています。ここでいきなり「歓談してください」と言っても、知らない人同士のテーブルでは沈黙が続いてしまうリスクがあります。
そこで重要なのが、懇親会の司会が最初に使えるアイスブレイク用の司会台本です。以下に、すぐに使えるテンプレートを紹介します。
誰でも話せる「自己紹介」のテンプレート
単に「自己紹介してください」と投げると、名前と部署だけで終わってしまいがちです。司会から「お題」を指定することで、会話のきっかけを作ります。
おすすめのお題例:
「名前」+「最近ハマっていること(沼)」
「名前」+「実は私、〇〇なんです(意外な一面)」
「名前」+「子供の頃の夢」
✅ 司会進行の台本例
「それでは、各テーブルで少し緊張をほぐしていただくために、簡単な自己紹介タイムを設けたいと思います。今回はただの自己紹介ではなく、『お名前』に加えて『最近食べて美味しかったもの』を一つ添えてお話しください。まずは私から。司会の〇〇です。最近食べて美味しかったのは、駅前のラーメンです!では、時計回りでお願いします!」
他己紹介(たこしょうかい)の活用
時間が許すなら、隣の人の話を聞いて、その人をみんなに紹介する「他己紹介」も効果的です。「聞く力」が試されるため、ビジネスの懇親会では特に有効なアイスブレイクとなります。
3. 全員を巻き込む!ゲーム・余興の選び方と導入【比較表あり】
懇親会の中盤、最も盛り上がるべきコンテンツが「ゲーム・余興」です。
しかし、ここで選び方を間違えると「準備が大変な割に盛り上がらない」「集計に時間がかかってグダグダになる」という事態に陥ります。
ゲームを選ぶ際は、「アナログ(ビンゴなど)」と「デジタル(スマホクイズなど)」の違いを理解しておくことが重要です。
ゲーム形式の比較表
項目 | アナログ形式(ビンゴ・紙クイズ) | デジタル形式(スマホ参加型ツール) |
|---|---|---|
準備の手間 | 大(カード購入、ペン配布、スライド作成) | 小(Web上で問題登録のみ) |
ルール説明 | 誰もが知っているため簡単 | QRコード読み込み等の案内が必要 |
集計・発表 | 手動(時間がかかる・ミスリスクあり) | 自動(リアルタイムで瞬時に表示) |
盛り上がり | リーチ待ちの時間が退屈になりがち | 全員同時参加で常に盛り上がる |
適正人数 | 少人数〜中人数 | 少人数〜100名以上の大人数も可 |
司会が楽をするなら「全員参加型」一択
従来のビンゴ大会は、リーチがかかるまでは暇な人が出てしまいます。一方、参加者のスマートフォンを使ったクイズ大会などは、全員が同時に回答し、その場で正解・不正解がわかるため、「待ち時間」が発生しません。
司会者としても、手動でビンゴの数字を読み上げたり、クイズの正解数を数えたりする必要がないため、「実況」や「盛り上げ」に専念できるという大きなメリットがあります。
💡 具体的なゲームのアイデアを探している方は、別記事「懇親会で盛り上がるゲーム15選」もあわせてご覧ください。
4. 失敗しないために知っておくべきリスクと対策
どんなに準備しても、当日は予期せぬことが起こります。よくある失敗パターン(リスク)と、その対策を事前にチェックしておきましょう。
① 内輪ネタで一部しか盛り上がらない
特定の部署や、古株の社員にしか分からないネタをゲームやトークに盛り込むのはNGです。新入社員や中途社員が疎外感を感じ、満足度が急降下します。
対策:
クイズや話題は「会社全体に関すること(創業年、企業理念、オフィス周辺のランチ情報など)」や「一般的な雑学」を中心に構成しましょう。
② 時間が押して終了時刻を超える
会場の撤収時間が決まっている場合、延長料金が発生したり、参加者の帰宅時間に影響したりします。
対策:
バッファ(予備時間)を設ける: 最初からスケジュールに10分程度の余裕を持たせておく。
巻けるポイントを決めておく: 「時間がなければ歓談を5分削る」「ゲームの問題数を10問から8問に減らす」など、事前にカットできる部分を決めておきます。
③ 機材トラブル(音が出ない・映像が映らない)
PCとプロジェクターの接続不良や、マイクの電池切れは「あるある」です。
対策:
開始30分前のリハーサル: 必ず現地で接続テストを行う。
予備の用意: 変換アダプタや予備のPC、印刷した台本(紙)を用意しておく。
5. 司会の負担を劇的に減らす「Ennoshita」活用術
ここまで、懇親会の司会進行について解説してきましたが、やはり一番の負担は「ゲームの準備」と「当日の集計・進行」ではないでしょうか?
パワーポイントでスライドを何十枚も作ったり、回答用紙を配って回収・集計したりするのは、忙しい業務の合間に行うにはあまりに重労働です。
そんな幹事・司会の方におすすめなのが、リアルタイムクイズサービス「Ennoshita」です。
Ennoshitaが司会の「縁の下の力持ち」になる理由
準備は問題を登録するだけ
デザインされたテンプレートがあるため、パワーポイントでのスライド作成は不要。問題を考えるだけで、テレビ番組のようなクイズ画面が完成します。
スマホでQRコードを読み込むだけ
専用アプリのインストールは不要。参加者は自分のスマホからQRコードを読み込むだけで、すぐにゲームに参加できます。
集計・順位発表が全自動
「誰が一番早く正解したか」「現在のランキングは?」といった複雑な集計も、システムが自動で行います。司会者は画面に出た結果を読み上げて盛り上げるだけです。
オンライン・ハイブリッド開催にも対応
会場のスクリーンだけでなく、ZoomやTeams越しの参加者のスマホにも問題が表示されるため、リモート参加者も置いてけぼりにしません。
まずは無料で試してみませんか?
「本当に簡単に使えるの?」「当日の操作が不安」という方は、まずは無料プランで操作感を試してみてください。
Ennoshitaを使えば、面倒な作業はツールに任せて、あなたは参加者の笑顔を引き出す「最高の司会」に集中できます。
次回の懇親会は、スマートな進行と熱狂的なクイズ大会で、参加者全員の記憶に残るイベントにしましょう!
よくある質問(FAQ)
Q. 懇親会の司会は、どのくらいフランクなテンションで話すのが良いですか?
A. 参加者の層と会の趣旨に合わせるのが基本です。 役員や管理職が多いフォーマルな場では丁寧な敬語をベースに、同期会や若手中心のカジュアルな場では砕けたトーンでも問題ありません。迷ったら「明るく・ハキハキ・丁寧」を意識すれば、まず失敗しません。
Q. 初対面の人が多い懇親会で、沈黙を防ぐコツは?
A. 司会主導のアイスブレイクを必ず入れましょう。 「歓談してください」だけでは、知らない人同士のテーブルでは会話が生まれにくいもの。「最近ハマっていること」「子供の頃の夢」など、誰でも答えやすいお題を指定した自己紹介タイムを設けると、その後の歓談がぐっとスムーズになります。
Q. 懇親会の司会台本は、どの程度まで事前に書いておくべきですか?
A. 開会・乾杯・自己紹介・ゲーム導入・締めの5つは「読み上げ用」で用意しておくと安心です。 特に開会と締めは言葉に詰まりやすいので、そのまま読めるレベルで準備しておきましょう。歓談中のつなぎや盛り上げは、箇条書きメモ程度でOKです。